インディーゲームの名作ホラーゲームと言えば『LIMBO』じゃないでしょうか?
目の肥えたゲーマーからも「怖すぎる」と一目置かれたこのゲーム。
運命に逆らい、妹を探して少年は LIMBO の世界に足を踏み入れる
不可思議で邪悪な世界に迷い込んだ少年の、残酷で独特な雰囲気を持ったアクションホラー。
公式の説明文にもこれだけしか記載がなく、情報が少ないんですが
プレイしてみるとかなり考えさせられる内容でした。
今回はPlaydeadのインディーゲーム『LIMBO』の魅力を紹介します。
(※心臓の弱い人や残酷な表現が苦手な人にはこのゲームはオススメできません!)
『LIMBO』の退廃的な世界観に惹きつけられる
トレイラーの通り『LIMBO』は退廃的かつ霧がかったモノクロの世界で妹を探すというゲーム。
薄暗さと霧、不気味要素としてはもう十分じゃないですか?
そこにアクション映画さながらの転がる岩や回転ノコギリ。
主人公の背格好を見る限り、年端もいかない少年のように見えますが
少年相手にちょっと全力すぎませんかね?
LIMBOの意味と世界観考察
物語の舞台のLIMBOですが調べて見ると
「死後の世界」とか「地獄と天国のはざま」など
死生観に直結する解釈のものが多かったのです。
つまり「妹を追って死んで来た」とも考えられます。
書いていながらかなりゾッとしていますが…。
そして『LIMBO』に少年と少女が迷い込んだ理由については
ザックリと言うと「正しい行いではなかった」のではないか?
そのための残酷な世界では?と様々な考察がされています。
正直、宗教的な要素が多くこれ以上書けないのですが…。
アクションと謎解きのバランスが良い!
主人公の出来るアクションは
「掴む(掴まる)、引く、押す、ジャンプ」といたってシンプル。
ちょっと高いところから落ちれば死ぬし、果てはカナヅチ…。
これって「死にゲー」でしょ?と思いますが
ええ、死にゲーです。
めっちゃ死ぬ!ミス=死!
そしてフィールドに散らばった悪意しかない仕掛けの数々。
罠をうまく使いこなしたり、時には立ち止まり戻ってみることも。
知恵を振り絞り観察し、謎をといた瞬間の快感たるや。
リトライもストレスなくできますし飽きがこないのが良きです!
さすがPlaydead!
「残酷さ」では右に出るものナシ。
一見するとゲーム性は謎解き要素の加わったスーパーマリオのように思いますが、先に書いた通り「死に様」がこのゲームのキモなんです。
スーパーマリオのようにコミカルに散っていくなんて1ミリも感じさせない!
四肢がブツ切りにされたり、高圧電流に感電死…。
薄靄のかかった情景の映像美、残酷描写こそメーカーであるPlaydeadの得意技!
新作の『INSIDE』では残酷さに磨きがかかり「命の軽々しさ」を考えさせられます。
『LIMBO』では様々なステージがプレイヤーを待ち受けていますが、そのステージ全てに『LIMBO』と言う世界の「生きる必死さ」を感じ、「命」を無慈悲に摘み取る仕掛けや敵に自分は何度も心が折れました。
プレイヤー自身の精神も蝕んでくるような仕掛けや敵、感情なく機械的に掛かってくる
Playdead、嫌いじゃないぜ…。
孤独と恐怖と生と死と
三者三様の捉え方ができる『LIMBO』。
ホラーゲームとして紹介しましたが、立派な鬱ゲーですね。
エンディングに到達した瞬間さらに心を折る演出に「もうやりたくない」と自分は思ってしまいましたが、「命とは?」と最後まで深く考えさせられました。
一癖の二癖もあるゲームを楽しみたいなら、怖いもの見たさで別タイトルの『INSIDE』と一緒にプレイしてみるのをオススメします。
但しあなたのメンタルが耐えれるかは…。
それでは。