【レビュー】ゴーストオブツシマは控えめに言って神ゲーだった【武士の誉れ】

【レビュー】ゴーストオブツシマは控えめに言って神ゲーだった【武士の誉れ】

蒙古、襲来。
時は鎌倉時代、突如モンゴル帝国が日本の対馬にやってきた!
世界史の教科書にも載っているあのアレです。
チンギス・ハンだのフビライ・ハンだの、そんなことはどうだっていい!

目の前の蒙古軍を駆逐してやる!
対馬を、民を守るためにな!

と言う訳でゴーストオブツシマのメインストーリーが終わりましたので
『良かった点・悪かった点』についてレビューしていきたいと思います。

とにかく素晴らしい完成度でしたので、最後まで読んでいただけると嬉しいです。
異文化交流の基本はまずは元気良く挨拶だ!
(※一部、物語のネタバレが含まれます。)

ゴーストオブツシマの概要

ゴーストオブツシマのゲーム概要についてです。

発売日:2020年7月17日
対応機種:PS4
ジャンル:オープンワールド時代劇アクションアドベンチャー
プレイ人数:1人
開発元:サッカーパンチプロダクションズ

 

ストーリーについて

物語の舞台は日本の鎌倉時代、1270〜1280年代。
長崎県は対馬にモンゴル帝国が攻め込んできた「元寇」の史実を元に
地頭の甥で一人の侍、「境井仁」の生き様が描かれていきます。

ストーリーの作り込みも深く
物語終盤では「侍」とはなんぞや?と考えさせられました。

弱肉強食を色濃く写した時代背景が世知辛く感じますが
ストーリー構成は伏線の回収が絶妙のタイミングで行われたり
様々な人物と関わることにより
境井仁も武士、冥人として成長させるキッカケを与えてくれます。

ゲームの特徴について

時代劇アクションですので剣劇はもちろん
短弓、長弓を使った武士らしい戦闘や
冥府より蘇った「冥人」と呼ばれる忍者や盗賊のようなステルスプレイも可能です。

死にゲーと言う程ではないですが
敵の攻撃はとにかく重いダメージが多い印象。
殲滅以外に潜入、防衛等達成条件が様々なミッションがあります。
サブクエストも様々でコチラも作り込みが丁寧。作業になることはありませんでした。

では、以下より「良かった点・悪かった点」についてレビューです。

ゴーストオブツシマをプレイして良かった点

映像美が素晴らしく、日本へのリスペクトを感じた。

猪突猛進?いいえ、サムライミサイルです。

ゴーストオブツシマは発売まで、実に約6年の年月がかかっていると製作者インタビューで明かされています。
それだけクオリティーのある作品に仕上がっていて、映像に関しては本当に申し分ないと感じました。
対馬の自然の描写は色鮮やかで、風で靡いた草木や水辺、風流すら感じる程。

開発のサッカーパンチプロジェクションズは
アメリカの会社で、ゴーストオブツシマはいわゆる「洋ゲー」です。

洋ゲーと言えばスモウファイターやらゲイシャガール的な
ヘンテコ日本人」が出てくるイメージが強いですが、一切なかったです。
少し期待していたのですが、それだけ製作陣の「日本文化への深い理解」を感じれました。

正直、日本人でもあまり知らないお参りの作法なども忠実に再現されていました。
(二礼二拍手一礼は自分知りませんでした…。)

あと忘れてならない「クロサワモード」。
製作陣がかなりの黒澤明映画オタクらしく、
モノクロのゲーム画面と音質、画質が黒澤映画風になる仕様。
こだわりが凄い…。

登場人物が魅力的だった

主人公モンゴルのやり方にドン引きしてしまってまする

ゴーストオブツシマの登場人物…。
お世辞にも全員が男前や美人と言う訳ではありません。

日本人特有の「平たい顔」と言うか
なんかこう、境井殿なんか完全にのぺっとしているんですよね。
「え、モブ顔が主人公?」なんて思いながらプレイしていくのですが
物語も終盤になれば顔つきも覚悟の決まった男、いや、漢と言う感じに見えてくる訳です。

いや、そんなことよりも声を大にして言いたいのは
自身のアイデンティティー」について深く考えさせられたと言うこと。
チュートリアルでサラッと境井少年が言うてるんですけどね。

物語の背景上、武士道とは死ぬことと見つけたり!
と言う美学や美徳を沢山見せつけられるのですが
「民の為に武士を捨て、冥人になる」
境井仁と言う不器用な男の自己犠牲精神がとにかく刺さりました。

かく言う敵大将のコトゥン・ハーン。
こちらもなかなか見所のある男。
武士だとか誉れだとかフル無視で、登場シーンも衝撃的でした。
「誉れでメシが食えるか?」せやな!
もじもじした日本式のお辞儀をするあたり、ちょっと可愛いじゃねえか!
と思った方も多いはず。

アクションシーンの作り込みが凄い!殺陣カッコイイ!

時代劇と言えばやはり殺陣!
とにかく細かい動きの描写がたまらない!

敵のタイプに応じて4つの「型」を駆使して倒すのですが
型の切り替えもスムーズに行えて流れるような連撃を出したり
アクションゲームあるあるでのボタンの反応が悪い!
なんてこともなく、ストレスフリーでプレイできました。

他にも一騎討ちの緊張感や
ムービーシーンにおける境井殿の殺意のこもった目力に圧倒されました。

しかし、通常戦闘ではあまり見かけないですが
一部ムービーシーンなどでグロテスクな表現があるので
苦手な方にはオススメできません。
※流血表現は設定で変更できます。

ゴーストオブツシマの悪かった点

とにかくカメラワークが悪い

おそらくプレイした全員が声を揃えて言うでしょう…。

最近のアクションオープンワールドでは「ほぼお約束」とされているのが
「オブジェクトの透過」です。
平原での見晴らしに良い戦闘であればいいのですが
屋内では柱の影や遮蔽物などが透過されずに敵の攻撃が分からない場合が多々あります。

ステルスキルも物語の重要な要素なのに
屋内戦闘においては少しストレスを感じました。

UIがちょっと残念に思えた。

UIについてですが、最近のゲームでは切っても切れない縁ですよね。
当然、UIがクソって訳ではなく、世界観を際立たせる為極限に削ったんでしょう…。
正直賛否両論あると思いますが、ミニマップがあっても問題なかったのでは?
と感じました。

目的地を導いてくれるナビが風ということも素晴らしく思うのですが
対馬の変わり易い気候においてはちょっと残念に思いました。

一部の登場人物のクセが強すぎ

登場人物が魅力的って書いてたやん!
そうなんです…。

正直に言うと「主人公以外全員頭堅い
と言う表現が良いかもしれません。
物語は女の野盗「ゆな」との出会いから大きく動きます。

とにかく物語自体は深くて良かったのですが、頑固すぎる皆々様のおかげで
少しストレスに思うところもあります。
物語の核ではあるけど、頑固すぎてストレスだった人について紹介します。

みんな大嫌い石川先生

ゴーストオブツシマと言えばやはり石川先生が欠かせない!
息を吐くように境井仁をイビリ倒し、自分の非を認めないあたり
もはや1周回って好き。

島の危機に戦に出ないで自宅警備、その上弟子に逃げられる。

典型的な頑固ジジイ、石川先生。
石川乃章が進んでいくとそれなりに救われるんだけど。

誉れ大好き志村伯父上

どうやら鎌倉時代にスネークが舞い降りたようです。
とにかくいい声だスネーク!待たせたな!

???「残念だったなスネーク。
今回貴様はピーチ姫ポジションだ!
助けがなければコトゥンとの薄い本展開が待っている!」

さて、この伯父上の頑固っぷりはもう頑固オブ頑固!
自分の知っているスネークとは訳が違うようだ…。
敵とあらば正面突破!CQC、ステルスキルとは一体…?

物語中盤あたりの伯父上のはしゃぎっぷりと言えば
戦略も作戦もあったもんじゃない。
そりゃあ部下も減るわ…。

誉れだけで人が、民草がメシが食えるのかい?
そう、誉れはただのプライドだ。
伯父上のバカ!いくじなし!
悔しかったら誉れで飯を食わせてみろ!と言いたい。

まとめ

それではまとめです。
ストーリーや細かな人物像こそ素晴らしいですが
逆にそこにフォーカスしすぎると少しストレスを感じるかな。

感情移入は程々に。
と言うのが正直な感想です。

終盤の展開の理不尽さ(武士の本懐)には納得がいきませんでしたが
物語の重要なスポットである「境井家の墓」の相反する情景に趣きを感じました。

正直、このストーリーを海外の開発チームが作ったなんて
めちゃくちゃ感動です。声を大にして言いたい!アリガトー!!!

他にも和歌を謳ったり、キツネをモフったりと
様々な魅力がゴーストオブツシマにはありますので是非一度プレイしてみては?

それでは。